〈詳報〉森山裕氏が自民党鹿児島県連会長を続投 「けじめをつける」はずが、慰留され一転 野村哲郎選対委員長も辞任せず

2025/08/21 06:30
人事案を協議した自民党鹿児島県連の常任顧問会議=20日、東京・永田町
人事案を協議した自民党鹿児島県連の常任顧問会議=20日、東京・永田町
 自民党鹿児島県連の常任顧問会議は20日、東京・永田町の党本部であり、参院選鹿児島選挙区で公認候補が落選し辞任の意向を示していた森山裕県連会長(衆院4区)の続投を確認した。出席の国会議員らが慰留した。野村哲郎氏(参院鹿児島選挙区)も引き続き選対委員長を務める。

 会合は非公開。県関係の国会議員4人が出席した。藤崎剛県連幹事長によると、再協議を求めた三反園訓氏(衆院2区)や宮路拓馬氏(衆院比例九州)が森山氏に続投を要請。鹿児島県議会の自民党県議団(34人)や県内の22市町村支部からも、会長続投を求める文書の提出があった。

 会合で森山氏や野村氏から特段発言はなく、他の出席者からも結果の責任を取る必要があるという趣旨の意見はなかったという。

 会合後、藤崎氏は「経験豊富な森山氏にもう1回、この難局の場で県連会長を務めてほしいという声が後押しになった」と述べた。

 4日の会合では、野村氏が森山氏と自身の辞任を申し出、後任の会長に三反園氏、選対委員長に宮路氏を提案。役員・支部長合同会議に諮る方針を了承した。会合後、三反園氏は森山氏に続投を要請し、常任顧問会議を再び開くよう求めた。

 7月20日投開票の参院選では、鹿児島選挙区(改選数1)で公認候補の園田修光氏が野党系候補に約6万6000票差で敗れた。同26日の県連会合で森山氏は「けじめをつけさせていただく。私なりの責任を感じている」と述べていた。

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