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鹿児島県志布志市の志布志海上保安署は21日、志布志湾で発生した小型船の火災海難で救助活動をした漁業の谷山勝裕さん(50)と会社役員の有馬正弘さん(74)=いずれも同市=に感謝状を贈った。
同署によると、7月22日午後3時50分頃、航行中の小型船から「船が燃えている。海に飛び込む」と通報があった。谷山さんの第五朝飛丸が駆けつけ、海上の乗船者2人を救助。港内で漂流する火災船を有馬さんのブルーサルーン号が旅客船埠頭(ふとう)突端にえい航した。着岸後、巡視艇りんどうと消防が消火。乗船者2人の命に別条はなかった。
市役所で西村正文署長が感謝状を贈呈。谷山さんは「操業中に煙が見えて慌てて向かった。助けるのは当然のこと」。有馬さんは「海保に指示を受けながら、みんなで協力し速やかにえい航できた」と話した。
谷山さん、有馬さんは海の遭難者や船舶をボランティアで救助する水難救済会に所属。西村署長は「官民一体の海難救助で、志を一つに人命救助と二次災害防止につなげられた」と話した。