鹿児島県は28日、県内全域に伝染性紅斑(リンゴ病)の流行発生警報を発令した。18~24日の県内31定点医療機関の患者数は、前週から13人増えて70人。1医療機関当たり2.26人で、警報基準の2人を超えた。発令は2015年以来。
保健所別では、姶良の5.80人が最多で、伊集院4.00人、鹿児島市3.13人と続いた。年齢別では5歳15人、3、4歳が各10人、6歳8人だった。
リンゴ病は「ヒトパルボウイルスB19」による感染症。発熱や頭痛などの症状の後、両頰に赤い発疹が出る。続いて手足に網目状、レース状の発疹が広がる。飛沫(ひまつ)や接触で感染する。患者は子どもが中心だが、妊婦が感染すると流産や死産につながることがある。県は「手洗いやせきエチケットを心掛けて」と呼びかけている。
新型コロナウイルスの新規感染者(18~24日)は、前週より238人増の958人だった。