「就職氷河期世代」5人枠に53人申し込み、倍率10倍超す狭き門――短大・高卒程度は過去10年で最も低い倍率 25年度県職員採用試験

2025/08/30 20:33
 鹿児島県は29日、バブル崩壊後に就職が困難だった「就職氷河期世代」を対象とした2025年度職員採用試験(一般事務)の倍率が10.6倍だったと発表した。採用予定5人に対して53人が申し込んだ。

 県人事委員会事務局によると、25年度末時点で40~50歳、直近5年の正規雇用期間が通算1年以下などの要件がある。氷河期世代の非正規社員らを対象とした試験は20年度に始まり、倍率が最も高かったのは同年度の30.2倍だった。

 短大・高校卒業程度を対象とする採用試験の申し込み状況も公表した。短大卒程度(採用予定54人)には前年度比15人減の107人が申し込み2.0倍。高卒程度(同69人)には53人少ない162人が申し込み、2.3倍だった。短大・高卒程度ともに過去10年で申込者数は最少で、倍率も最も低かった。同事務局は若い世代の減少や民間の採用活動の活発化・早期化が要因とみている。

 いずれも1次試験は9月28日に鹿児島市である。最終合格発表は11月の予定。

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