国の移設「命令」にまで発展…“ポツンとバス停”その後は――舗装を直し、レーンの幅広く 工事に2週間程度見込む「より安全に運行」

2025/08/31 11:14
事故対策工事が始まる仙巌園前バス停=29日、鹿児島市吉野町
事故対策工事が始まる仙巌園前バス停=29日、鹿児島市吉野町
 鹿児島市吉野町の仙巌園前バス停標識(同市内向き)の移設が28日完了したことを受け、国土交通省鹿児島国道事務所は29日夜、国道10号磯地区の事故対策工事を始めた。期間は2週間程度を見込み、交通量の少ない午後10時~翌朝6時に行う予定。完了後、設置していたバス停留スペース(バスベイ)が使用可能となる。

 国道事務所によると、旧標識があった場所の舗装を敷き直し、仮設ガードレールやポールを撤去、道路の区画線を引き直す。工事によって、祇園之洲方面に向かう左折レーンは約60センチ幅員が広くなる。担当者は「バスベイを使ってもらうことで、より安全に通行できる。事故対策工事を丁寧に進める」と話した。工事中は、左折レーンの通行が規制される場合もある。

 仙巌園前付近の国道10号は昨年3月に左折レーンを新設し、磯方面に向かう一方通行の市道は廃止された。通行ルート変更に伴いバスベイが設けられたが、運行事業者の賛否が分かれたためバス停が移設されず、国道事務所が県バス協会に移転措置命令を出していた。鹿児島交通は8月末で同バス停を廃止し、南国交通は移設バス停を利用する。

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