黒潮大水槽に移され、ダイバーとともに泳ぐ11代目ユウユウ=鹿児島市本港新町のかごしま水族館
鹿児島市のかごしま水族館に、ジンベエザメの11代目「ユウユウ」がお目見えした。7月中旬に南さつま市笠沙町片浦港沖の定置網にかかり、いけすで飼育されていた。体長4.2メートルのオスで、輸送可能な最大体長(5.5メートル)に達する前まで飼育する予定。
南さつま市のいけすから8月18日夕、同館の黒潮大水槽に移された。水槽の前では家族連れら150人以上がスマートフォン片手に作業を見守った。坂元小学校4年の有馬志保さんは「思ったよりも小さかったけどかわいい。他の魚たちと仲良くしてほしい」と話した。
ユウユウの名前は2001年から引き継がれる。飼育担当の柏木伸幸さん(51)は「6年前の10代目の搬入時より大きく、元気で形や模様もきれいな個体。人気者の名前を継ぎ、愛されるジンベエザメになってほしい」と期待した。
入れ替わりで搬出された10代目は翌19日、海に戻る訓練のため放された南さつま市沖のいけすで死んでいるのが見つかった。