ツキヒガイ漁が解禁され、水揚げする漁師=1日、鹿児島県日置市東市来の江口漁港
鹿児島県日置市東市来の江口漁協は1日、ツキヒガイ(月日貝)の底引き網漁を解禁、日の出を待って7隻が操業した。淡いクリーム色と深紅色の殻を月と太陽に見立てた二枚貝で、濃厚な味わい。近くの江口蓬莱館で販売しており、漁協職員らが手際よくサイズ別に仕分けて計量した。
江口漁協は資源保護のため、漁期を9月から翌年3月末と決めており、1日当たりの操業時間は1隻2時間に自主規制。10センチ以上に育った貝のみを取っている。
初日の水揚げは約0.4トンで、昨季の1トンを下回った。漁を終えた漁師が水槽にかごごと漬けて砂抜きすると、貝はカスタネットのように「カチカチ」と動いていた。2日、鹿児島市の魚類市場に出荷する。
午前6時半から網を入れた赤崎弘幸さん(63)は「昨年と比べると、水揚げはぼちぼち。肉厚でいいサイズが揚がっており、ぜひ新鮮なツキヒガイを日置で味わってもらいたい」と話した。