独占禁止法違反の疑いでニシムタに公正取引委員会が立ち入り検査 納入業者に不当な協賛金求める 「確約計画」を認定、7億円超返金へ

2025/09/05 15:00
ニシムタ本社が入るニシムタ与次郎店=5日、鹿児島市与次郎1丁目
ニシムタ本社が入るニシムタ与次郎店=5日、鹿児島市与次郎1丁目
 納入業者に不当な協賛金を求めたなどとして、公正取引委員会は5日、独占禁止法違反(優越的地位の乱用)の疑いで、鹿児島県を中心にホームセンターを展開するニシムタ(鹿児島市、西牟田敏明社長)に立ち入り検査したことを発表した。

 公取委は、法令違反を認定しない「確約手続き」を適用、納入業者50社に計約7億3000万円を返金するなどの改善策を盛り込んだニシムタの「確約計画」を同日付で認定した。

 公取委によると、違反認定はしないため、排除措置命令や課徴金納付命令といった行政処分は課さない。確約手続きによる業者への返金は全国6例目。アマゾンジャパン(東京)の20億円、ダイコク(大阪市)の7億5000万円に続く返金額となった。

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