人気を集める、背中に「悪」の字が入った「悪T」=鹿児島市泉町
鹿児島県十島村悪石島の住民に「悪T(ティー)」と呼ばれ親しまれている、背中に大きく「悪」の字が書かれたTシャツが人気だ。同島近辺で起きている群発地震を受け、着用する姿が全国で報じられたのがきっかけ。「島を応援したい」と、東京や京都などから注文が寄せられている。
島の自治会長を務める坂元勇さん(60)によると、元々は2009年に悪石島小中学校(現・悪石島学園)の教頭が個人的に作ったもの。引き継いだ次の教頭が書道経験者に頼んで現在のデザインとなり、自治会が販売して住民に広がった。
鹿児島市泉町の村アンテナショップ「トカラ結プラザ」には、島外避難が続いた7月10日ごろから県外を中心に問い合わせが増加。昨年7月は1枚だった売り上げが、29枚に伸びた。同プラザを運営するNPO法人トカラ・インターフェイスの崎山博典さん(60)は「『悪』の字のインパクトは大きい。応援の気持ちもうれしい。Tシャツを通じて島の知名度が上がってほしい」と話した。
男女共用でS~LLの4サイズあり、税込み2750円。同プラザは在庫が少なく、9月末に再入荷する予定。悪石島売店でも扱う。問い合わせは同プラザ=099(223)0420。