会合の冒頭であいさつする森山裕県連会長=6日、鹿児島市真砂町の自民党県連
自民党鹿児島県連は6日、執行部役員・選挙対策常任委員会を鹿児島市で開き、総裁選の前倒しを求めないことを全会一致で決めた。国際情勢などを勘案し政治空白をつくる余裕はないとの判断に至った。党幹事長で森山裕県連会長を含む所属国会議員4人全員が「県連の決定に従う」という。
県議ら17人が出席した会合は冒頭を除き非公開。終了後の記者会見で森山氏は出席者から「国にとって大事な時期。今は総裁選をやる必要はない」との意見があったと説明した。所属国会議員の意向を確認した上で「全員、県連の決定に背くことはない」とした。県連が7月末、石破茂首相の続投を支持する内容の決議文を党本部に提出していることも踏まえた。
元首相の麻生太郎最高顧問や閣内からも前倒し要求が広がる現状について問われ森山氏は「いろんな意見があって自民党らしい」とし、「その中で、どう選択していくかという自民党の文化は良い文化」と答えた。
総裁選前倒し要求に対抗する形で一部議員に浮上している衆院解散論に関しては「首相の専権事項について申し上げることはせんえつ過ぎる。首相がお考えになることだ」と述べるにとどめた。