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鹿児島県教育委員会は2026年度から、県内の公立小中・義務教育学校で実施する土曜授業について、月1回程度とする基本方針を見直し、年3回程度に減らすことが、南日本新聞の取材で分かった。年間総授業時数の適正化による児童生徒や教職員の負担軽減が狙いとみられる。10日にも各市町村教委に通知する。
土曜授業は「ゆとり教育」を見直す目的で、文部科学省が13年に学校教育法施行規則を改正し、各自治体の判断で実施できるようになった。鹿児島県教委は14年度に通知した基本方針を基に、15年度から全県で一斉導入。正規の授業とする教育課程と位置づけ、月1回程度、原則第2土曜日の実施としている。
今回の通知では、14年度の通知を廃止し、年3回程度の実施や活動内容の精査を留意点に挙げる模様。土曜授業を含めた年間総授業時数は、標準を大幅に上回らないよう改善を呼びかける見込み。
県市町村教育長会は、24年度に土曜授業について専門部会を設置。3連休と重なる場合は、実施しないことを認める申し合わせを行うなど協議していた。教育長会が提出したとりまとめを受け、県教委は方針を見直したとみられる。
文科省の全国調査によると、24年度に土曜授業を実施した小学校は14.7%、中学校は15.9%だった。