鹿児島空港に緊急着陸したイギリス軍のF35Bステルス戦闘機=8月10日午後6時37分、霧島市
鹿児島空港(霧島市)に緊急着陸し、1カ月駐機していた英軍のF35Bステルス戦闘機1機が10日午後5時ごろ、部品の一部を交換するなど整備を終え離陸した。日本近海を航行している空母「プリンス・オブ・ウェールズ」に帰艦した。
防衛省によると、F35Bは飛行中にコックピット内で警告灯が点灯したため、安全を確保するため手順に従って着陸したという。警告や部品交換の具体的な内容は「英軍の運用に関わるため答えられない」としている。機体は滑走路から民間の格納庫に移動し、英軍関係者が整備を続けていた。前日に英軍から防衛省へ離陸する連絡があった。
防衛省によると、ウェールズは8月12日~9月2日まで米海軍横須賀基地や東京国際クルーズターミナルに寄港。停泊中は騒音などを考慮し帰艦できなかったが、出港した2日以降、空母へ戻りやすいタイミングを見計らっていた。6日には艦載機のF35B4機が航空自衛隊と日本海上の空域で共同訓練した。
鹿児島空港事務所によると、F35Bは8月10日午前11時32分に緊急着陸した。滑走路が約20分閉鎖、民間機6便の発着が遅れた。