県警「殺人の可能性は低い」 拳銃のようなものを手に死亡の70代男性 死因は銃創による脳障害 鹿児島市

2025/09/12 21:30
〈資料写真〉現場を調べる捜査員ら=10日午前9時44分、鹿児島市桜島
〈資料写真〉現場を調べる捜査員ら=10日午前9時44分、鹿児島市桜島
 鹿児島市の住宅で9日午後、住人の70代男性が頭から血を流し、手に拳銃のようなものを持ったまま死亡しているのが見つかった事件で、鹿児島中央署と県警捜査1課、組織犯罪対策課は12日、死因は銃創による脳障害と発表した。県警は現場の状況から殺人事件の可能性は低いとみている。

 同署によると、11日の司法解剖で死因を特定した。弾丸が左側頭部から入り貫通したような傷があり、弾丸のようなものが室内で見つかった。男性は左手に拳銃のようなものを握り、座椅子に座った状態だった。着衣の乱れや室内で争った跡は確認されていない。

 拳銃のようなものは警察施設に保管しており、今後詳しく調べる。鑑定には少なくとも1カ月かかる見通し。男性に対する銃刀法違反の疑いも視野に、手に持っていた経緯を捜査する。

 事件を巡っては、9日午後4時ごろ、室内でぐったりしている男性を親族が見つけた。同20分ごろ、この親族と知人が警察施設を訪ね、「頭から血を流して死んでいる」と届け出た。

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