離陸する陸上自衛隊のオスプレイと米海軍のP8哨戒機(下)=12日、鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地
九州・沖縄など全国各地で11日に始まった陸上自衛隊と米海兵隊の実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」で鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地には12日、米海軍所属のP8哨戒機が飛来した。鹿屋市などの市民団体約30人は同日、鹿屋基地前で反対集会を開いた。
九州防衛局や陸上幕僚監部によると、P8は鹿屋基地を燃料補給や整備の拠点とし、洋上での対艦戦闘訓練にも参加する。12日は陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイや米海兵隊のMV22オスプレイの離着陸も見られた。
反対集会を開いたのは「鹿屋に米軍はいらない大隅住民の会」など4団体。「日本のあちこちをオスプレイが飛ぶことに反対する」などと抗議の声を1時間ほど上げた。同会の眞島幸則会長(77)は「軍事費の増大や米軍が鹿屋基地にやってくることに住民が慣れてしまっている状態に危機感を持っている」と話した。