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鹿児島県立高校2年の女子生徒=当時(17)=が2020年9月、いじめが原因で自殺に追い込まれたとして、遺族が県と同級生2人に約9100万円の損害賠償を求めて鹿児島地裁に提訴したことが12日、分かった。7月16日付。
訴状によると、女子生徒は19年夏以降、同級生の1人からLINEで「消えろ」「死ね」などのメッセージを送られ、別の同級生からは嫌がらせを受けた。県いじめ防止等対策委員会は、いじめに当たると認定。遺族側は「自死するまで追い詰められた」と主張している。
遺族側は、学校によるアンケートで、女子生徒が心身の状態などについて「困っています」と回答していたにもかかわらず、学校が悩みを尋ねるといった対応をしなかったと主張。同級生への適切な指導も行わなかったとして、設置者である県の注意義務違反も訴えている。
県教育委員会は「個別の事案であるため、コメントは差し控えたい」としている。