中学生投手を指導する工藤公康さん=薩摩川内市総合運動公園野球場
プロ野球ソフトバンクの元監督で、現役時代は投手として通算224勝を挙げた工藤公康さん(62)によるピッチング教室が7日、鹿児島県薩摩川内市の総合運動公園野球場であった。中学生に対して、熱の入った指導をした。
同市に本部を置く川北電工(鹿児島市)の創立80周年記念事業。北薩地区を中心に、硬式野球チームの投手20人が集まった。工藤さんは一人ずつ時間を取ってフォームを確認し、改善点を指摘。「右と左の肩を入れ替えるつもりで」「リリース時は力を入れず、たたくイメージで」など、時折ユーモアを交えながらも真剣に手ほどきした。
川内スラッガーズの野尻翔聖さん(東郷学園9年)は「すごい人なので緊張した。教わったことを生かして、思ったところに制球できるようにしていきたい」と話した。
6日には鹿児島市のホテルで同社の80周年記念式典と祝賀会があり、工藤さんによる「情熱が可能性を広げる」と題した記念講演もあった。