9億円に上る鹿児島県新体育館の設計関連費 撤回要求を中心に陳情が異例の188件 9月議会で委員会付託

2025/09/17 17:00
〈資料写真〉更地となっているドルフィンポート跡地(中央)。県新総合体育館事業の入札が迫る=1月8日、本社チャーター機から
〈資料写真〉更地となっているドルフィンポート跡地(中央)。県新総合体育館事業の入札が迫る=1月8日、本社チャーター機から
 鹿児島県が鹿児島港本港区(鹿児島市)ドルフィンポート跡地に計画する新総合体育館整備事業を巡る陳情188件が16日、県議会9月定例会で委員会付託された。114件は新規で、多くは6月議会で可決された約9億円に上る設計関連費用の撤回を求める。6月議会の93件に続き異例の多さとなった。

 新規分は6月3日から9月3日に受け付けた。112件は整備計画の見直しを要求し、他2件は新体育館の早期整備や、設計を確実に進めるなど事業の推進を要望する。
 残る74件は6月議会で継続審査となっていた陳情で「県側と県民の意見交換の場」を求めている。

 議会事務局によると、いずれの陳情も24日の文教観光委員会で審査される。

 6月議会では新体育館の約9億円に上る設計関連費用を含む2025年度一般会計補正予算が可決された。新体育館を巡る陳情93件が付託され、6割超が事業の見直しを求める内容だった。審査の結果、「事業の白紙撤回」や「賛否を問う県民投票の実施」は不採択となった。

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