電動工具を使い、氷の彫刻を仕上げる参加者=17日、鹿児島市の天文館ベルク広場
ホテルやレストランの料理人が氷を削って技術を披露する氷の彫刻展が17日、鹿児島市の天文館ベルク広場であった。同市の最高気温は33度と8月中旬並みの暑さの中、迫力ある恐竜やバショウカジキが涼やかさを演出した。
日本氷彫刻会九州地方本部鹿児島支部が企画し、今年で31回目。同支部に所属するメンバー11人が5チームに分かれて、高さ1メートル、横50センチ、幅25センチの氷3本を使って制作した。電動のこぎりや大小ののみで彫り、約3時間かけて作品を完成させた。
九州地方本部の西園誠副会長(58)=ビストロ ア・マ・ファッソン代表=は「氷の彫刻は光の加減で見え方が異なる。溶ける様子も楽しんでほしい」。鹿児島市下田町の無職村橋和利さん(78)は「暑い日が続くが、見ているだけで汗がひきそうだ」と話した。