外国人観光客の利用が増加、鹿児島交通が路線バス知林ケ島-池田湖線を増便 毎日4往復、指宿の観光地を周遊しやすく

2025/09/30 11:30
路線バスから続々と降りてくる観光客=29日、指宿市山川の長崎鼻バス停
路線バスから続々と降りてくる観光客=29日、指宿市山川の長崎鼻バス停
 鹿児島交通(鹿児島市)は10月1日、指宿市内を走る路線バスの知林ケ島-池田湖線を増便する。従来の平日3往復、土日祝2往復が毎日4往復となる。コロナ禍からの回復や昨今のインバウンド(訪日客)増加を背景に、地元観光事業者らの要望を反映させた。

 JR指宿駅を経由し砂むし温泉や長崎鼻、開聞岳、唐船峡と市内の主な観光地をほぼ網羅する。かつて毎日8往復運行していたが、コロナ禍による利用者減や運転手不足で2022年10月に減便されていた。

 鹿児島交通指宿営業所によると、現在同線の乗客の9割近くは観光客で、外国人が大半を占める。市内が乗り放題となる1日乗車券の購入者は多い一方、便数が少なく「周遊しにくい」との声も寄せられていた。

 増便で午後3時以降の往復が可能となる。指宿営業所の門田芳郎所長は「ホテルにチェックイン後も観光できるようになる。宿泊と合わせて周遊観光を楽しんで」。1日乗車券は大人1500円、知覧エリアの周遊もできる2日乗車券は3000円。

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