天竺鼠・川原克己さん 古里大崎町に新たな「聖地」もうすぐ誕生 空き店舗にギャラリー開設「アートで生き生きした町に」

2025/09/30 17:00
照国神社で工事の安全を祈願し、西郷隆盛銅像前で「耳GOOD」ポーズを決める川原克己さん=鹿児島市城山町
照国神社で工事の安全を祈願し、西郷隆盛銅像前で「耳GOOD」ポーズを決める川原克己さん=鹿児島市城山町
 人気お笑いコンビ・天竺鼠の川原克己さん=鹿児島県大崎町出身=が同町仮宿の町役場近くの空き店舗を活用し、ギャラリーを開く。年内の完成を目指し、10月上旬から、ふるさと納税制度を活用した「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)で改修費を募る。

 町ふるさとPR大使を務める川原さんは、町公式YouTubeで町や人の魅力を伝える動画を発信。閲覧数は毎回数万件を超える人気コンテンツで、ファンが動画に登場する観光地や飲食店、役場を「聖地巡礼」する現象も起きており、ギャラリーは新たな観光地の一つとして整備。川原さんの絵画やアートを展示し、交流の場にする狙い。

 町商工観光課などによると、2階建ての空き店舗の1階部分を改修し、広さは約49平方メートル。内外装や空調の工事を10月上旬に始める。GCFは「ふるさとチョイス」で3カ月間募り、寄付額に応じて町の特産品が返礼品となる。目標額は1000万円。

 川原さんは21日、鹿児島市の照国神社で工事の安全を祈願。「アートで大崎を生き生きした町にしたい」と意気込んだ。



 ギャラリー開設工事の安全祈願のため鹿児島に帰郷した川原さんに狙いやふるさとへの思いを聞いた。

 -整備のきっかけは。

 「アートを取り入れて生き生きした町にしたいと、道の駅や郵便局の壁にアートを描いてきた。ぜひ地元でギャラリーを開きたかった。『せっかく大崎に来たからいろいろ見たい』『お金を落としたい』とのファンの声もあり、空き家・空き店舗が増えたと聞き、改修を決意した。ここでしか見られない作品、手に入れられない品を置きたい」

 -作品への思い、地元の人にどう感じてほしいか。

 「子どもの頃はアートに触れる機会がなかった。地元の子たちや学生が、意味の分からないものを見て、学校では使わない脳みそが動いたり、想像力が刺激されたりしてもらえれば。時にはふらっと帰ってきて告知なしでいるかも。ゆったりできるスペースもつくるので、交流の場になれば」

 -町公式YouTubeで発信する「大崎ゆうちゅ~部」はシーズン6を迎えた。ギャラリー構想も同シーズン第4回で明かした。

 「住んでいる頃は気付かなかった場所や人の魅力を知り、まだまだ発見がある。今後もふるさとPR大使として町に恩返しし、何か力になれればと考えている」

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