大隅肝属地区消防組合(鹿児島県鹿屋市)は7日、部下に複数のパワーハラスメント行為をしたとして、40代男性消防司令補を減給10分の1(2カ月)の懲戒処分にした。
消防組合によると、消防司令補は2021~22年度、当時勤務していた同市の中央消防署で20代男性職員に対し、不快に感じるあだ名で繰り返し呼んだり、消防車両の点検中にタイヤの溝に詰まっていた小石を投げたり、懐中電灯の光を顔に当てたりした。ヘルメットをかぶっている時に、直径1センチの綱で頭をはたく行為も確認した。
組合が今年6~8月に実施したハラスメントに関するアンケートで発覚した。消防司令補は「指導やコミュニケーションの一環だった」と話しているという。
管理監督責任として、当時の署長と副署長を口頭訓告、第1小隊長を文書訓告とした。消防組合の前村春海消防長は「今回の事案を重く受け止め、再発防止策の徹底と職員教育の強化に取り組む」とのコメントを出した。