70~90代で作った、最後の「かかしロード」を見に来て 高齢化が進み、12年で幕 鹿屋市大浦町松橋地区で11月中旬まで

2025/10/20 17:00
松橋はとぽっぽの会メンバーと手作りしたかかし=鹿屋市大浦町
松橋はとぽっぽの会メンバーと手作りしたかかし=鹿屋市大浦町
 鹿児島県鹿屋市大浦町の松橋地区に、毎年恒例となっている約200メートルのかかしロードがお目見えした。高齢者グループ「松橋はとぽっぽの会」が手作りした。今回で最後にする予定で「ぜひ見に来てほしい」と呼びかけている。

 同会は2013年発足。明るい話題を作り、地域ににぎわいを生み出そうと、翌年からかかしつくりを始めた。市内外から見学者が訪れるようになったが、メンバーの高齢化が進み、幕を下ろすことにしたという。

 70~90代の12人が、廃材や古着を持ち寄って4日間かけて製作。バスを待つ親子や昔話、アニメ作品をモチーフにした18体を市道沿いの畑に飾った。11月15日ごろまで設置する。

 コスモスとの競演が見どころだが、同会によると、例年よりも開花が遅れており、10月中旬以降に見頃を迎える見込み。リーダーの西ノ原カツ子さん(80)は「遠くから来てくれる人や応援してくれる人も増えてありがたい。12年続けて、かかし作りの技術も向上した。郷愁を呼ぶ風景を楽しんでほしい」と話した。

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