感謝状を受け取る新保正悟さん(左)、蒼真さん(中央)=志布志市の志布志消防署
鹿児島県志布志市の大隅曽於地区消防組合志布志消防署は、高齢女性が用水路に転落したことを近くの自宅にいて気付き、救命に貢献したとして同市志布志町安楽の会社員、新保正樹さん(48)一家を表彰した。
同署などによると、8月14日午後、用水路に高齢女性が誤って転落。助けを求める声に三男で志布志中学校1年の蒼真(そうま)さんが気付き、同3年の次男の正悟(まさと)さんや正樹さんと脚立を使って救出。妻の恵さん(44)と長女の憂空(ゆう)さん(22)が手分けして119番し、女性を日陰へ移して水分補給させた。この日は晴天で猛暑日。女性はけがをしたが、意識はあった。
表彰式は同署で10月9日あり、大窪安英署長が「迅速、的確な救出と処置、勇気ある尊い行動で助かった」と一家をたたえた。正悟さんは「頭をけがしていたので、おばあちゃんが助かってよかった」と話した。