大正、昭和、平成、令和生まれがそろう樋脇光明さん一家=鹿屋市横山町
鹿児島県鹿屋市横山町の樋脇光明さん(66)宅は家族8人が一緒に暮らし、大正、昭和、平成、令和の4元号の生まれがそろう。母親で最年長のキクエさんは1日に100歳の誕生日を迎えた。96歳差の4世代が和気あいあいと過ごしている。
キクエさんは1925(大正14)年生まれ。次男の光明さんや孫の葛迫めぐみさん(42)ら4人が昭和、めぐみさんの長男青初(せいは)さん(12)と長女キコさん(10)が平成、次男の李月(いつき)ちゃん(4)が令和の生まれだ。
キクエさんは戦前、旧海軍鹿屋基地で働き、戦後は落花生やサツマイモを栽培した。2年ほど前に足の骨折で入院したものの、無事に退院。元気の理由は毎晩飲むビールだという。
ひ孫に当たる青初さんたちの面倒を見るのも欠かさない。「宿題をやりなさい」とせかす一面もある一方、年末は年越しそばを打つところから教えているという。
光明さんは畜産業を営む。めぐみさんは手伝いをしつつ、市内の習字教室で指導を受け持つ。めぐみさんの子ども3人はいずれも空手を習い、キコさんは「警察官になりたい」と話す。
1日に自宅でキクエさんの誕生会を開き、一家8人に親戚も集まって盛大に祝った。光明さんは「家族が多いと、いろいろなことを話したり教えてもらったりできる。これからも仲良く過ごしたい」と話した。