旧紫尾小学校明け渡し訴訟 さつま町と植物プラント業者が和解へ 設備撤去期限を盛り込んだ議案を町議会が可決

2025/10/22 21:44
さつま町の場所が分かる地図
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 さつま町は、旧紫尾小学校舎で植物プラントを操業していた法人に対して設備撤去を伴う明け渡しなどを求めた訴訟で、明け渡し期限を盛り込んだ鹿児島地裁川内支部の和解勧告を受け入れる方針を決めた。22日の町議会臨時会に和解議案を提出し、可決された。

 町によると、町は校舎内で水耕栽培を計画する肝付町の法人「未来志向」と2017年に賃貸借契約を結んだ。同法人は操業を始めたものの、21年4月に停止の届け出が町に出され、6月に解約。設備が撤去されない状態が続いたため、町は明け渡しなどを求めて24年11月に提訴した。

 和解勧告は、25年12月26日を明け渡しの期限に設定する。経過しても設備が残っている場合は町が自由に廃棄、処分し、かかった費用を法人側が負担するとしている。町は「早期の解決を勘案した」とした。

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