プロ野球の新人選手選択会議（ドラフト会議）が２３日、東京都内であった。れいめい高の伊藤大晟投手（１７）＝大分県出身＝は楽天に５位で指名された。学校で同級生らと吉報を待った伊藤は、指名を受けると隣にいた湯田太監督とがっちり握手を交わした。会見では「今の自分があるのは監督や仲間のおかげ」と感謝した。

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　伊藤は、楽天から５位指名を受けると同級生らに胴上げされるなど祝福を受けた。最速１４８キロの左腕は「プロでまずは１５０キロ投げたい。強みを生かし、戦力になれるよう準備する」と決意を語った。

　大分県中津市出身。鹿児島での３年間、走り込みやトレーニングで体幹を強化した。球速がアップし、エースに成長。３年夏は３完投するなど４５年ぶりの県大会決勝進出の原動力となった。

　楽天からの指名に「下位でも素直にうれしい。プロ入りまで一日一日を大切にしたい」と笑顔を見せた。憧れは、かつて楽天でプレーした米大リーグ・パドレスの松井。自身も縦・横のスライダーなど変化球を得意としており「コントロールに磨きをかけ、上のレベルに食らいついていく」と意気込んだ。

　湯田太監督は「プロ入りの目標をかなえ素晴らしい。仲間に感謝し、夢を与えられるようなかっこいい姿を見せてほしい」とエールを送った。

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　伊藤　大晟（いとう・たいせい）２００７年１０月生まれ、大分県中津市出身。中学時代は京築ボーイズ（福岡）に所属。れいめい高校では、今夏の県大会でエースとして４試合に先発し３完投した。制球力が光り、最速１４８キロの直球と決め球のスライダーで３５奪三振。チームの４５年ぶりの決勝進出に大きな役割を果たした。１７４センチ、７６キロ。左投げ左打ち。