九州電力川内原発の1号機(左)と2号機=8月、薩摩川内市久見崎町
九州電力は24日、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の敷地内に使用済み核燃料を空冷保管する「乾式貯蔵施設」を新設するため、原子力規制委員会に原子炉設置変更許可を申請した。県と薩摩川内市には安全協定に基づく事前協議書を提出した。2029年度の運用開始を目指す。同日発表した。
川内原発で使用済み燃料を保管しているプールの貯蔵量は、9月末現在で1号機7割、2号機8割に達した。31年に満杯となる見通しで、今回乾式施設を整備し、貯蔵容量を増やす。
乾式施設は、プールで冷やした燃料を金属容器(キャスク)に入れ、空気の自然対流で冷やす。九電は玄海原発(佐賀県)でも整備を計画している。