ローカル線を救うのは俺たちだ…全国の鉄道ファンの知恵を結集 本土最南端の始発・終着駅がある枕崎市でサポーターズサミット

2025/10/26 16:30
本土最南端の始発・終着駅であるJR枕崎駅=枕崎市東本町
本土最南端の始発・終着駅であるJR枕崎駅=枕崎市東本町
 厳しい経営状況が続く地方鉄道を応援する住民らが集う「第4回全国ローカル鉄道サポーターズサミットin枕崎」が25日、鹿児島県の枕崎市民会館であった。鉄道ファンを含め全国から約100人が参加し、お互いの知見を共有して活性化や存続のヒントを探った。

 サミットは、第三セクターいすみ鉄道(千葉県)の住民団体の呼びかけで2022年スタート。JR指宿枕崎線で沿線活性化に取り組む中原水産(枕崎市)の中原晋司社長に声がかかり、鹿児島開催に至った。

 事例発表では、南九州市のNPO法人「頴娃おこそ会」の葛岡克紀さんが、指宿枕崎線・西頴娃駅の一部運営や草刈りなどの取り組みを紹介。駅を住民が集う拠点にしたいとして、「今後の公共交通は地域住民も自分事として関わるのが大切だ」と話した。

 同線の課題や将来像について、枕崎駅をテーマにした鉄道展を企画・統括した建築家の川西康之さんと鹿児島県交通政策課の鈴木圭祐課長らによる討論会もあり、「鉄道の価値は移動手段だけでない。観光客がお金を地域に落とす工夫が必要」などの意見が上がった。

 サミットでは、肥薩線や吉都線で活動する団体の発表もあった。

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