馬毛島先遣隊新設を記念する懇親会=26日、西之表市のホテル
鹿児島県西之表市馬毛島の米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)を伴う自衛隊基地整備に絡み、空自に馬毛島先遣隊が今春発足したことを記念する懇親会が26日、同市のホテルであった。西部航空警戒管制団が主催。無料招待として、種子島の3市町の首長や職員、議員、各種団体の関係者など計約60人、自衛隊側と合わせて約90人が出席した。
同団によると、懇親会は「先遣隊新設記念行事」で、「地元代表者らと意見交換し、信頼関係を構築する場」と位置づけている。会費の徴収はなく、同団司令部渉外室は「経費は全て自衛隊側が負担する」と説明している。
西之表市幹部によると、1人当たりの飲食代は約6000円。「接待と受け止められかねない」として、八板俊輔市長ら複数の市関係者分の実費を、事前に会場のホテルへ支払ったという。
中種子町の田渕川寿広町長は「今後、自衛隊側に実費を支払う」としている。南種子町の小園裕康町長は「無料招待だと確認している」と述べるにとどめた。
馬毛島先遣隊は3月、空自春日基地(福岡)に発足。隊員約60人が7月から中種子町の宿舎に入居し、8月に馬毛島勤務を始めた。
懇親会で同団の小川貴也司令は「皆さんの深い理解と温かいご支援に感謝している。引き続き綿密な交流を通じ、地域の一員として信頼される存在を目指す」とあいさつした。
地元の商工会や建設業協会、漁協などの関係者も招待された。