深夜に勉強中、屋外から聞こえた「助けて」。14歳の少年は父を起こして港へ向かった――海に転落した男性を救助した親子に感謝状 阿久根署

2025/10/29 17:00
山藤澄博署長(右)から感謝状を受けた浜常人さん(中央)、常良さん親子=長島町の東町漁協
山藤澄博署長(右)から感謝状を受けた浜常人さん(中央)、常良さん親子=長島町の東町漁協
 鹿児島県警阿久根警察署は、海に転落した男性を救助した鹿児島県長島町鷹巣の漁業、浜常人さん(52)と息子で鷹巣中学校3年の常良さん(14)親子に署長感謝状を贈った。

 同署と浜さん親子によると9月26日の深夜、自宅で宿題をしていた常良さんが「助けて」という声に気付き、既に就寝していた常人さんに知らせた。2人は近くの宮之浦港を捜索、船を出して、岸壁にしがみついていた出水市の男性を引き上げた。男性は釣りを終えてライフジャケットを脱いだ後、誤って海に落ちたという。

 同町の東町漁協で10月22日に表彰式があり、山藤澄博署長が2人に感謝状を手渡した。常人さんは「男性は手をけがしていたが、助けられて良かった。息子がとっさの事態に対応する力をつけてくれた」と話した。

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