170ヘクタールに高さ159メートルの風車8基整備する八重山風力発電計画 鹿児島市議会常任委が賛成陳情5件を採択 反対5件が不採択に

2025/10/31 14:30
風車8基の建設が計画されている八重山周辺。手前には日置市・重平山の風車が並ぶ=日置市伊集院の城山公園から撮影
風車8基の建設が計画されている八重山周辺。手前には日置市・重平山の風車が並ぶ=日置市伊集院の城山公園から撮影
 鹿児島、薩摩川内両市にまたがる八重山周辺の風力発電計画で、鹿児島市議会は30日、2常任委員会で陳情10件を審査した。計画の推進や早期着工などを求める賛成陳情5件を賛成多数で採択し、反対陳情5件を不採択とした。常任委は計画を容認する形となり、市議会は12月定例会の最終本会議で陳情を採決する。

 経済産業省は29日、同計画の環境影響評価(アセスメント)の最終段階に当たる評価書について、変更は必要ないとする確定通知を事業者に出した。

 事業者は「かごしま郡山風力合同会社」(鹿児島市)。計画では170ヘクタールに高さ最大159メートルの風車8基を整備する。2026年5月に着工し、29年3月の営業運転を予定する。

 総務環境委は関連陳情8件を審査した。委員からは「県の景観形成ガイドラインの審査が続いている」との理由で継続審査を求める意見も出たが、国の確定通知を重く受け止め、「鹿児島市も再生可能エネルギーを推進している」とし、賛成陳情5件を採択。反対陳情3件は不採択とした。また建設消防委も同様の理由で反対陳情2件を不採択とした。

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