〈資料写真〉鹿児島市街地
鹿児島県は31日、9月の観光動向調査結果を発表した。県内ホテル・旅館80施設への宿泊客数は、前年同月比11.5%減の21万4470人だった。新燃岳の噴火に加え、8月の記録的大雨による被害を受け、客足が遠のいた。
海外からの宿泊客数は11.2%減の1万1674人。韓国が4258人(前年同月比3.9%減)と最多で、中国2231人(27.0%増)、台湾1939人(45.7%減)と続いた。
香港は80.5%減の256人。現地で「7月に日本で大地震が起きる」とのうわさが広まり、鹿児島空港(霧島市)発着の香港航空の定期便が運休したことが響いた。
地区別では大隅と奄美を除く全ての地域で前年を下回った。19.7%減の霧島、16.2%減の指宿に続き北薩も13.3%減少した。
県PR観光課は「旅行を計画する7、8月の災害が広く影響した。誘客対策として閑散期の12~2月に宿泊割引などを実施し需要喚起に努める」としている。
主要観光施設・ドライブイン24施設への入場者数は6.7%減の32万6675人だった。