22回目ともなると「帰ってきた」の気持ち。ラグビー元日本代表で、東芝監督から社長になった薫田氏がほれ込んだ合宿地鹿児島の魅力

2025/11/01 12:51
22回目の鹿児島キャンプを迎えたラグビー東芝BL東京社長の薫田真広さん
22回目の鹿児島キャンプを迎えたラグビー東芝BL東京社長の薫田真広さん
■かお・鹿児島キャンプを続けるラグビー東芝BL東京の社長薫田真広(くんだ・まさひろ)さん

 ラグビー東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)の社長に就いてから初となる鹿児島合宿に訪れた。キャンプは今年で22回目となる。

 「『帰ってきた』という気持ちの選手も多い。多くの支援をもらい、暖かい環境で強度の高い練習ができている。恩に報いる姿を見せなければ」と引き締まった表情で語る。

 岐阜県出身。現役時代のポジションはフォワードの第1列となるフッカー。日本代表としてワールドカップに3大会連続出場し、主将も務めた。前身の東芝府中では日本選手権3連覇に貢献。2002年の監督就任後もトップリーグで3連覇するなど華々しい成績を残した。

 監督1年目で鹿児島キャンプ実現に関わった。東芝OBの縁でJリーグ磐田キャンプを視察し「食事や温泉が整う環境に魅力を感じた」という。20歳以下日本代表監督時も合宿を行い、選手らと知覧特攻平和会館(南九州市)を訪問した。「日の丸を背負ってプレーすることの意味を学ばせてもらった」と振り返る。

 地方でラグビー人口が減少する中、来春には2年連続となる鹿児島での公式戦も予定する。「鹿児島の県民性はラグビーに向いていると思う。興行として成立させる仕組みを模索している最中。子どもたちに勝ち負けだけではないラグビーの魅力を知ってほしい」と願う。

 埼玉県に妻の美智代さん(60)と2人暮らし。「お土産はさつま揚げとかるかんが喜ばれる」と愛妻への配慮を忘れない59歳。

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