おはら祭、踊り軽快 鹿児島県内外から踊り手1万6500人 華やかコスプレ、ラグビー東芝も登場

2025/11/03 21:30
繁華街で息の合った踊りを披露する踊り連=3日午後、鹿児島市の天文館
繁華街で息の合った踊りを披露する踊り連=3日午後、鹿児島市の天文館
 第74回おはら祭(同祭振興会主催)の本まつりが3日、鹿児島市の天文館一帯であった。秋晴れの青空の下、法被や浴衣など色鮮やかな衣装に身を包んだ約140団体1万1200人が軽快な踊りを披露した。新設された「仮装踊り連」には、アニメのキャラクターに扮(ふん)した若者らが登場し、伝統の祭りに新風を吹き込んだ。

 各団体は「おはら節」や「鹿児島ハンヤ節」のリズムに乗って息の合った踊りを披露。テンポの速いダンス「オハラ21」やマーチング、おごじょ太鼓もあり、祭りを活気づけた。30年ぶりの見物という霧島市隼人の無職西田茂さん(77)は「にぎやかで楽しい。衣装がカラフルになり、若者の参加も多かった」と話した。

 2日の夜まつりと合計で県内外から約1万6500人の踊り手が参加。沿道の見物客を合わせて約25万5000人(主催者発表)が訪れた。



 新設の仮装枠には、漫画やアニメのキャラクターになりきる「コスプレ」姿の若者ら6団体約250人が参加した。華やかな衣装の子どもも元気よく踊り、祭りを盛り上げた。

 踊り連「かごコス!」には、交流サイト(SNS)の呼びかけで集まった40人余りが参加。「鬼滅の刃」などの斬新な衣装で着飾ったコスプレーヤーは、見物客からの声かけに笑顔で応え沿道との一体感を楽しんだ。

 「千と千尋の神隠し」の「カオナシ」姿で踊った代表の山口麻衣さん(31)=鹿児島市=は「仮装枠があれば、コスプレ姿でも参加しやすい。手を振ってもらい楽しかった」と話した。



 ラグビー・リーグワン1部所属の東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)が2日の夜まつりに登場した。赤や黒のジャージーを着た約70人は、見よう見まねで踊りも楽しみながら電車通りを練り歩いた。

 BL東京は2002年度から鹿児島市キャンプを始め今回で通算22回目。地域貢献や恩返しにと参加を決めた。ハチマキをした選手・スタッフはおはら節の音楽に合わせて、チームロゴの入った旗を上下に揺らしながら進んだ。

 放送席にも上がり、佐々木剛選手(28)と鹿児島市出身の桑山聖生選手(29)は「今年はリーグワン3連覇を目指している。応援をお願いします」とあいさつした。

 ニュージーランド代表経験もあるリッチー・モウンガ選手(31)は「みんな笑顔でいい祭り。ニュージーランドの『ハカ』にも似たような感じ。気候も暖かくて鹿児島が大好き」と話した。

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