ロケットの発射台を組み立てる学生=4日、鹿児島市の鹿児島大学
鹿児島大学や第一工科大学(鹿児島県霧島市)でつくる鹿児島ハイブリッドロケット研究会は4日、鹿児島ロケット6号機で使用するランチャー(発射台)の組み立て演習を鹿児島市の鹿大郡元キャンパスで実施した。年度内の打ち上げを目指し、作業手順を確認した。
発射台は種子島宇宙センター(南種子町)の打ち上げ支援に当たるコスモテック(東京)が提供し、2019年の初号機から使っている。演習では学生19人がステンレスやアルミ製の部材を組み上げた。最後に機体の飛行方向を制御する長さ8.4メートルのレールに6号機の実機を据え付け、発射時に使うモーターの動きを確認した。
6号機は全長2.6メートル、直径14センチ、重さ19キロ。パラシュート2個を搭載し、機体の回収方法を実証する。5号機まで肝付町で打ち上げたが、6号機は県内の新たな射場を計画する。
鹿大大学院修士2年で学生リーダーの仮屋匠悟さん(24)は「一つ一つの作業を再確認して、本番の成功を目指したい」と語った。