郵便物を倉庫や自宅へ…国分郵便局 1700通余りを不適切扱い――23年発覚後、非公表

2025/11/06 06:03
郵便物の不適切な取り扱いがあった国分郵便局=4日、霧島市国分中央3丁目
郵便物の不適切な取り扱いがあった国分郵便局=4日、霧島市国分中央3丁目
 日本郵便が郵便物を紛失したり廃棄したりした事案で、鹿児島県霧島市の国分郵便局では2019年7月から23年10月までの間、送り主の指定地域全戸に広告物を届けるポスティングサービス「タウンプラス」と「タウンメール」計1747通(個)で不適切な取り扱いがあったことが5日分かった。

 23年の社内調査で発覚した。このうち、行為者や発生経緯を特定できていないが、配達した後、余った郵便物として倉庫のケースに保管していた郵便物が859通(個)あった。残り888通(個)は過失で、21年1月から23年9月までの間、余った郵便物の返還処理を後回しにし、倉庫や配達員の自宅で保管していた。

 いずれの事案も、国分郵便局が管轄する複数の旧集配センターで発生した。通常、余剰が出た場合は差出人の意向に沿って返還するなどしているが、長年放置されていた。問題発覚後、同局職員が送り主全員に事情を伝えて謝罪した。

 同社は9月に総務省から行政指導を受け、非公表としていた不適切な事案65件を10月31日に明らかにしていた。今後、同様の事案があった場合は全て公表するとしている。

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