巨人3兄弟 24年ぶり勢ぞろい 曽於の岩川八幡神社

2025/11/10 17:03
勢ぞろいした弥五郎三兄弟。中央が岩川の弥五郎どん、右が山之口町の弥五郎どん、左が日南市の弥五郎様=4日、曽於市大隅の岩川八幡神社
勢ぞろいした弥五郎三兄弟。中央が岩川の弥五郎どん、右が山之口町の弥五郎どん、左が日南市の弥五郎様=4日、曽於市大隅の岩川八幡神社
 鹿児島県曽於市大隅の岩川八幡神社に4日、鹿児島、宮崎両県の弥五郎三兄弟がそろい踏みした。同市で再会するのは24年ぶり。大勢の市民らが訪れ、境内で披露された記念演舞を見たり写真に収めたりして楽しんだ。

 三兄弟は、神社が建立された年代順に都城市山之口町富吉が長男(的野正=まとのしょう=八幡宮)、大隅は次男(岩川八幡神社)、日南市飫肥(田ノ上神社)が三男とされる。身の丈はそれぞれ長男4メートル、次男4.85メートル、三男7メートル。

 長男は赤い顔に黒ひげ、麻の白い衣姿。腰に2本の刀、頭部から三股のやりが突き出る。三男は「弥五郎様」と呼ばれ、白いひげ、朱の面に烏帽子、腰に長刀、右手にやりを持つ。

 演舞では、地元の大隅弥五郎太鼓、山之口町の神楽舞、日南市の獅子舞が次々に披露された。山之口町の弥五郎どん保存会会長、紺家紀宏さん(82)は「久しぶりに兄弟が勢ぞろいし、親しみを感じる。後継者確保が課題だが、力を合わせて祭りを受け継ぐ覚悟だ」と話した。

 宮崎の二兄弟は、曽於市の弥五郎どん祭り実行委員会が市制施行20周年などを記念して招請した。

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