科学の甲子園ジュニア全国大会に出場を決めた(左から)鮎川愛さん、内村凜さん、上下悠花さん、下桐優育さん、帖佐実怜さん、徳田妃さん。手前はリニア模型試作用のキット=鹿児島市の鹿児島大学付属中学校
鹿児島大学付属中学校(鹿児島市)の2年生チームが、12月12~14日に兵庫県姫路市で開かれる第13回科学の甲子園ジュニア全国大会(科学技術振興機構主催)に出場する。「仲間と一緒に全力で頑張る」「全国の出場者と交流するのも楽しみ」と張り切っている。
出場するのは鮎川愛(まな)さん、内村凜さん、上下(かみした)悠花さん、下桐優育(ゆい)さん、帖佐実怜さん、徳田妃(ひめ)さんの6人。同校では2年生を対象に募集があり、「せっかくの機会だから」と仲の良いメンバーが名乗りを上げた。
県選考には、校内13チームを含む32チーム192人が参加。8月下旬、送られてきた筆記問題に校内で挑んだ。数学や物理など幅広い知識を要する設問を、制限時間内に解く。「勉強が大好き」という6人は、得意分野を生かして協力し合い県代表を勝ち取った。
全国大会は筆記に加え実技があり、今年はリニアモーターカーの模型製作。少ない磁石でできるだけ速く、重い物を遠くへ運んだチームが高得点を得られる。10月23日に試作キットが届き、「この部品は何に使おう」「浮上式と(車輪を使う)鉄輪式のどっちがいいかな」などと盛り上がる。
今後、昼休みや放課後に集まって試作を繰り返し、本番に臨む。リーダーを務める下桐さんは「代表になったからには精いっぱい取り組む」と意気込む。指導する理科の中野聖子教諭(36)は「意欲を大切に育てられるようサポートしたい」と話した。