見頃を迎えた赤ソバ=2日、鹿児島県枕崎市田布川町
赤ソバを活用した景観づくりを進める鹿児島県枕崎市田布川町の地域おこしグループ「夢蛍たぶがわ2016」は、設立10周年の節目に「ルビーフェスタ」を初めて開いた。計7ヘクタールの遊休農地で赤ソバが見頃となる中、そばの振る舞いやそば打ち体験があり、多くの人でにぎわった。
夢蛍は住民11人で構成。ホタル復活の活動をはじめ、養蜂農家と連携した赤ソバなどの蜜源作物の栽培、鬼火たきやコンサートで地域活性化に取り組む。
3年前から栽培する品種は「高嶺ルビー」。そばにすると、ほのかな甘みと優しい香り、ぷりっとした食感が特徴。イベントは2日にあり、長野県伊那市の地域おこし協力隊員でそば打ち職人の下平彩楓さん(25)が腕前を披露。来場者にそばを振る舞い、そば切り体験で指南役を務めた。
初めてそば切りに挑戦した南九州市川辺町清水の会社員、桜庭秀樹さん(40)は「ざくざくした感触が面白かった。そばも歯ごたえがあっておいしい」と楽しんだ様子。夢蛍会長の山崎昭二さん(61)は「これからも活動内容を充実させる」と語った。赤ソバの見頃は11月下旬ごろまで。