映画『初恋芸人』に出演する(上段左から)沢口愛華、温水洋一、川上麻衣子(下段左から)佐藤アツヒロ、六角慎司
timeleszの原嘉孝が初主演を務める映画 『初恋芸人』(2025年冬公開/配給:ギグリーボックス)の共演者が11日発表され、ヒロインをグラビアアイドルで俳優の沢口愛華が務めることが明らかになった。
【写真】原嘉孝の相手役…!ヒロインを務める沢口愛華
同作は、特撮番組の脚本執筆やUMA(未確認生物)研究家としても活躍している中沢健氏の作家デビュー恋愛小説『初恋芸人』(小学館「ガガガ文庫」刊)の映画化。小説は、大槻ケンヂ、切通理作、枡野浩一など多くのサブカル関係者ほか、児童文化作家の那須正幹氏や直木賞重受賞作家の朱川湊人氏からも絶賛された、2016年にはテレビドラマ化、25年8月から小学館のオリジナルコミックアプリ「マンガワン」でもこやま仁氏によるコミカライズの連載がスタートするなど話題となっている。
お笑いライブで原演じる怪獣ネタを披露する芸人・佐藤賢治の怪獣ネタを面白いと感じ、やがて佐藤と仲良くなってゆくヒロイン・市川理沙役を“令和のグラビアクイーン”と呼ばれ、ドラマ『サバエとヤッたら終わる』で主演を務めるなど女優としても活躍著しい沢口愛華。共演者には、佐藤の芸人としての成功を田舎で祈る両親役に実力派俳優の温水洋一、川上麻衣子が務める。他にも、佐藤の先輩芸人の山形ツチノコ役として名バイプレイヤーの六角慎司、山形の先輩で今や売れっ子芸人である兼子三郎役にはドラマ、舞台、バラエティーなど幅広く活躍する佐藤アツヒロが脇を固める。
ヒロインの沢口は、「作品の一部分になれていたらいいな」と作品への想いを語った。共演者の温水は「役者を目指してたボク自身のあの頃と似ている」と自身の境遇を作品と重ね、川上は「この場所で暮らしていたなら、おおらかで穏やかに生きることができそうだな」と撮影した広島県・因島の思い出を伝えた。佐藤は「普段の自分にはない明るさやテンションで演じてみました」と役作りについて、六角は「別の顔を、原さんはこの作中で見せてくれています」と主演・原の役者としての魅力を語った。
売れないピン芸人・佐藤賢治は、怪獣ネタで舞台に立ちながらも鳴かず飛ばず。彼女いない歴=年齢で、妄想の世界にだけ居場所を見つけていた。嫌な相手を怪獣に見立て、自分をヒーローとして戦わせることで心を保ってきたのだ。そんな彼の前に現れたのが、市川理沙。佐藤を「面白い」と言ってくれる彼女との時間は、初めての恋のときめきに満ちていた。しかし、不器用な佐藤は想いを伝えられないまま、市川から距離を置かれてしまう。やがて明かされる市川の秘密――これは、何かになりたかった人たちに捧げる、「何物でもないもの」の物語。
■コメント
▼沢口愛華(市川理沙役)
理沙役を演じました、沢口愛華です。理沙という役はとても不思議な人という第一印象でした。何度も台本を読み進めていく中で、見えてきたもの見えづらいものを整理して、この物語の中でどんな気持ちでいるんだろうということを自分の中でも、監督や原さんとも話し合いながら、やっていくことができました。芸人役の原さんと梅木さんがネタを作り込んでいる姿を目の前に見ていたので、本番通して見た際はとても感動したのを覚えています。個人的には、自分の芝居がどんな感じになっているのか不安もありますが、作品の一部分になれていたらいいなと劇場に足を運ぶのが楽しみです。みなさんもぜひ、劇場でご覧ください。
▼温水洋一(佐藤義男役)
主人公、賢治の父親役をやらせていただきました。海の見えるとても長閑な場所で撮影しました。数多ある「芸人」映画の中でもこの作品はピュアすぎる。こんな初恋。ゆえにラストが複雑な気持ちになります。こんなものなんだろうな、若いって。でも「夢」はある。役者を目指してたボク自身のあの頃と似ている。この作品に出演できてうれしいです。
▼川上麻衣子(佐藤ミドリ役)
桜が美しい季節に、因島で過ごした時間は短いながら、心も体も浄化された気持ちよさが記憶にしっかりと残っています。空が広い海沿いでのロケ。この場所で暮らしていたなら、おおらかで穏やかに生きることができそうだなと、憧れながら役柄を演じさせていただきました。撮影の合間には同世代の温水さんと息子の原嘉孝さんと家族団欒に、一献を交わしたことも大切な思い出です。息子のピュアな恋物語。エールを送ります。
▼佐藤アツヒロ(兼子三郎役)
撮影期間は長くはなかったのですが、主演の原くんと共に、現場で作り上げる雰囲気が凄く楽しかったです。芸人の先輩役ということで、普段の自分にはない明るさやテンションで演じてみました。この物語を通して自分自身も新しい役に出会えたことや、映画撮影はとても新鮮でしたし、大きなスクリーンで観られることが本当に楽しみです。
▼六角慎司(山形ツチノコ役)
バラエティー番組のイメージもある原さんですが、この作品を撮っていた頃の原さんを知っている私には、少しの驚きがあります。それくらいナイーブで微笑を誘うような別の顔を、原さんはこの作中で見せてくれています。その魅力をぜひ皆さんにも知って頂けたらと思います。どうか映画『初恋芸人』を、よろしくお願いいたします。