生成AIを駆使したショートドラマ『サヨナラ港区』9月23日よりDMMショートにて全話独占配信スタート (C)ytvメディアデザイン
DMM.comが運営する動画配信サービス「DMM TV」の縦型ショートドラマを配信する新サービス「DMMショート」にて、ytvメディアデザイン制作のショート作品『サヨナラ港区』(全23話)を9月23日午後6時から独占配信する。
【画像】生成AIを駆使したショートドラマ『サヨナラ港区』場面写真
本作は、オリジナル脚本をもとに生成AIで映像を制作し、人間による編集を加え、せりふは声優陣によるアフレコ、効果音・音楽は通常のドラマ・アニメと同様の制作手法をとったショート作品。ytvメディアデザインが、動画生成AIによるストーリーコンテンツ制作の「可能性と限界」を探ることを目的に本作を制作した。
映像制作を担当したのは、CM制作などで海外でも高い評価を得るAIクリエイター、宮城明弘。約50分の本編のために1万5000カットを生成し、試行錯誤を重ねたという。制作にあたっては、フェイク動画や権利の侵害に当たりかねないものが散乱していることへの危機感から、【実在の人物や作品の名前をプロンプトに使用しない】【プロンプトの記録と保存】【生成したキャラクター等の画像検索による類似性の排除】といったガイドラインを設け、安全性にも配慮した。
物語は近未来の港区を舞台にした“港区SFコメディ”。厳しすぎる倫理観の先に、出生率が低下し各国の支配下に落ちたトーキョー。やがて「港区レジスタンス」が権力を握り、トーキョーは港区独裁に陥る。
「20歳の誕生日を迎えたトーキョーの女子は収監され、港区女子としての訓練を始める」という法律の下、港区に連れ去られた幼なじみのレナを救うため、セタガヤの青年キリヤが立ち上がる。「シブヤギャル」「ハチオウジDIY」「アサクサ漫才師」など各地のレジスタンスと協力し、港区に染まっていくレナを取り戻すことができるのかが描かれる。
通常のショートドラマでは実現の難しい映像表現など、AIによる技術を駆使した全23話をイッキに楽しむことができる(※本作品は、画面比率16:9の横型で配信)。
なお、本作は読売テレビ「ドラマのシュララ」枠で9月14日深夜より放送スタート。水曜・日曜深夜1時30分頃~放送(※放送時間は前後する)。
■プロデューサー:汐口武史のコメント
動画生成AIには大きな可能性がある一方で、ネガティブな声も多く耳にします。今作でトライしたのは、きちんとしたルールの下で制作し、『現状何が出来て、何ができないか』『これから何ができるのか』をクリアにすることです。そのうえで、今までやりたかったけど様々な制約で出来なかった表現をふんだんに盛り込んでいます。逆説的ではありますが、人間の力の凄さを改めて思い知りました。一つの挑戦として、温かく見守っていただけますと幸いです。