高橋海人(King & Prince)、大森立嗣監督(後ろ姿)、長澤まさみ=(映画『おーい、応為』(10月17日公開)メイキング写真(C)2025「おーい、応為」製作委員会
長澤まさみ主演、永瀬正敏、King & Princeの高橋海人(※高=はしごだか)らが共演する映画『おーい、応為』(10月17日公開)のメイキング写真が公開された。
【画像】サクラと戯れる永瀬正敏
物語の主人公は、破天荒な天才絵師・葛飾北斎の娘であり、弟子でもあった葛飾応為。美人画においては北斎を凌ぐと評され、数少ない女性絵師として江戸の男社会を駆け抜けた先駆的存在だ。豪胆で自由奔放、そして絵にすべてを捧げた応為の知られざる姿を時代劇初主演の長澤が熱演する。
撮影は2023年10月から11月にかけて京都を中心に行われた。長澤の初日は、夫と大喧嘩の末に家を飛び出す場面から始まり、特報でも使用された「北斎の娘で悪かったな!」という怒声が現場を一変させた。大森立嗣監督は啖呵を自ら実演して役者を鼓舞するなど、初日から熱気あふれる撮影となった。
北斎の門人・善次郎を演じる高橋は、大森組初参加にして時代劇初挑戦。長髪に崩れた色気を漂わせつつ、応為にとっては弟分のような役どころだ。初日から長澤と笑顔で談笑し、監督の「弟っていうより、手下くらいの感じでいってみて」という演出にも自然に応じ、瑞々しい存在感を放った。食事シーンでは思わず食べすぎてしまい、「すみません!普通に食べちゃってました」と照れ笑いする姿で現場を和ませた。
一方、応為の父であり、破天荒な天才絵師・葛飾北斎を演じる永瀬は、散らかった長屋で一心不乱に筆を走らせる姿を全身で体現した。絵以外には無頓着な北斎だが、愛犬・サクラを溺愛する一面も。撮影合間にはサクラと戯れる永瀬の柔らかな表情も印象的で、現場の和やかな空気を生んでいた。
長澤は、撮影を振り返り、「凄まじい情熱を持って生きた父娘の姿を温かい目で見てもらいたい。そんな映画になっていると思います」と語っている。