片渕須直監督、東京国立博物館で講演会&最新作『つるばみ色のなぎ子たち』制作資料展を開催

2025/09/17 14:04
制作中の中宮定子の設定資料を使用した『つるばみ色のなぎ子たち』東京国立博物館制作資料展告知画像
制作中の中宮定子の設定資料を使用した『つるばみ色のなぎ子たち』東京国立博物館制作資料展告知画像
 記録的な大ヒットとなった長編アニメーション映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督が手がける最新作『つるばみ色のなぎ子たち』。現在制作中の本作について、監督自らが語る講演会「清少納言がいた京都に行き、そこに立ちたい」が、11月3日(文化の日)に東京国立博物館(平成館大講堂)にて開催される。

【動画】片渕須直監督『つるばみ色のなぎ子たち』パイロット映像

 『つるばみ色のなぎ子たち』は、清少納言によって『枕草子』が記された千年前の京都を舞台に、徹底した歴史調査と文献分析をもとに描く意欲作。イベントの告知用画像には、制作中の中宮定子の設定資料を使用。平安時代や周辺文化の研究者・承香院氏の協力を得て、当時の装束や色彩感覚を忠実に表現しており、作品世界の空気を先取りできる貴重な一点となっている。

 本作は、国際的にも注目を集めており、今年6月にはフランスで開催された世界最大級のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」の「ワーク・イン・プログレス」部門に正式出品。現地では制作過程がスタッフにより紹介され、米業界紙「VARIETY」は「記録された歴史に命を吹き込もうとしている」と伝えた。

 講演会では、『つるばみ色のなぎ子たち』における千年前へのアプローチについて、監督自らが語るほか、同館学芸企画部長・松嶋雅人氏との対談も予定されている。定員は380人で事前予約制(9月17日~10月17日、超過時は抽選)。

 また、講演会開催を記念し、10月28日から11月3日まで平成館ラウンジにて「『つるばみ色のなぎ子たち』制作資料展」を実施。キャラクター設定資料や、千年前の世界を描くための制作過程を公開する(展示の写真撮影およびSNS掲載は禁止)。

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