「第30回釜山国際映画祭」オープニングセレモニーに登場した『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ
アジア最大規模の映画祭「第30回釜山国際映画祭」(26日まで)が17日、韓国・釜山で開幕。〈OPEN CINEMA部門〉に正式出品された『兄を持ち運べるサイズに』から、主演の柴咲コウと小川真司プロデューサーが、映画の殿堂オープンシネマで行われたオープニングセレモニーのレッドカーペットに登場した。
【画像】オープニングセレモニーに登場した柴咲コウ
tanakadaisukeのビーズをあしらった純白のドレスに身を包んだ柴咲が姿を現すと、会場からは大きな拍手と歓声が起こった。華やかな姿でレッドカーペットを歩く柴咲に多くのフラッシュが向けられ、作品への期待の高さをうかがわせた。
セレモニー後に取材に応じた柴咲は「私にとっては初めての釜山国際映画祭への参加でした。レッドカーペットも歩かせていただいて、すごく華やかで活気もあって、たくさんのお客様に見つめられてちょっと恥ずかしかったです(笑)」と笑顔でコメント。さらに「海外の映画祭は初めてで。やはりその国ならではの空気感があって、韓国の映像作品やエンターテインメントに対する情熱を感じられた」と感想を語った。
本作が海外で初上映されることについては「私は日本で生まれ育ったので、自分が演じた理子の“内に秘めてしまう性格”はすごく自分にも近い部分があるなと思うのですが、海外の方の家族の在り方やコミュニケーションの取り方はまた日本とは違うと思うので、海外の方々にこの作品がどういう風に届くのかなというのは興味があります」と述べ、「国を越えても、<家族>というのはみんなが持っているものだと思いますし、脈々と続いて今の私たちが存在していることを考えると、家族への思いというのは、(海外でも)共通するものあるのでは」と作品のテーマに触れた。
今回は「残念ながらすぐ帰らないといけない」という柴咲は「釜山は映画館や設備が発展している印象でした。次に来られたときには街を散策したい」と次回への期待も語っていた。
また、10月27日~11月5日に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催される「第38回東京国際映画祭」ガラセレクション部門に公式出品されることも決定。国内外の映画祭での反応が注目される。
原作は作家・村井理子によるノンフィクションエッセイ「兄の終い」。監督は『湯を沸かすほどの熱い愛』『浅田家!』で高い評価を得た中野量太で、5年ぶりの新作となる。主人公の理子を柴咲コウが演じ、兄をオダギリジョー、元妻を満島ひかり、娘役に青山姫乃、息子役に味元耀大らが出演。泣き笑い、そして時に怒りを交えながら“ダメな兄”を送るてんてこまいの4日間を描く。