江口寿史氏 (C)ORICON NewS inc.
漫画家・江口寿史氏が手掛けたイラストの“トレパク”疑惑騒動が連日話題になっている。8日は新たに熊本ワインファームが公式SNSを通じて声明を出すなど、騒動の終わりが見えない状態が続いている。
【画像】トレパク疑惑を調査中…セゾンカードが使った江口寿史のイラスト
この騒動の発端はルミネ荻窪『中央線文化祭2025』(10月18日・19日開催)の告知ビジュアルで、これに対して江口氏は3日、自身のXで「中央線文化祭のイラストは、インスタに流れてきた完璧に綺麗な横顔を元に描いたものですが、ご本人から連絡があり、アカウントを見てみたらSNSを中心に文筆/モデルなどで発信されている金井球さんという方でした。その後のやり取りで承諾を得たので再度公開します」と報告。
モデルとなったとされる金井球もXで「(わたしの横顔が、知らないうちに大きく荻窪に……!?)と、お問合せをしたところ、直接ご連絡をいただき、このようなかたちとなりました」と説明し、「わたしはわたしだけのものであり、人間としてさまざまな権利を有しております」「江口先生、このたびは(ほくろを描き足していただくなど)誠実にご対応いただきまして、本当にありがとうございます!」と伝えるなど、当事者の間で問題解決していた。
しかし、こうした経緯がSNSで騒ぎとなり、ルミネ荻窪は同日、「2025年10月18日(土)、19日(日)に開催を予定しております『中央線文化祭』の 告知ビジュアルに関して、制作過程に問題があったと判断し、必要な確認が完了するまでの間、該当ビジュアルを一時的に撤去させていただきます」と説明。さらに、江口氏が過去にイラストを手がけたZoff、デニーズ ジャパンも声明を発表する事態となった。
また、江口氏と企業コラボした過去のイラストは多数あるため、SNS上では過去のイラストを発掘するような動きが出ている。そんな中で、セゾンカードも「当社イメージキャラクターのイラストに関する対応について」と題して、「当社で使用している江口寿史氏のイラストにつきまして、現在、事実関係の確認および精査を進めております。今後の対応が明らかになるまで、 江口寿史氏のイラストの各種コミュニケーションツールでの使用を見合わせることといたしました」と説明した。
また、熊本ワインファームもTシャツで使用されたイラストについて、「江口寿史氏デザインTシャツで使用されたイラストについて、多くの皆さま方にご心配、ご迷惑をおかけしておりお詫び申し上げます」と謝罪しながら「現在、事実関係を確認中でございます。尚、商品の取り扱いは停止しておりますのでご報告申し上げます」と伝えた。
今後も江口氏とコラボした企業が、使用イラストについて新たに声明を出すケースが増える可能性があり、騒動に終わりが見えない事態で、江口氏本人がどのように対応するのか注目が集まる。