しずる (C)ORICON NewS inc.
コント日本一を決めるTBS系『求人ボックス presents キングオブコント2025』が、10月11日午後6時30分から放送される。青色1号、うるとらブギーズ、元祖いちごちゃん、しずる、トム・ブラウン、ファイヤーサンダー、ベルナルド、や団、レインボー、ロングコートダディが、史上最多エントリーとなった3449組の頂点を目指す。ORICON NEWSでは、各組へのインタビューを連載形式で紹介していく。
【衝撃写真】目がヤバい…みちおの怪力さく裂!兎の首を片手で締める<キングオブコント2025』ファイナリスト会見>
トム・ブラウン、ベルナルド、元祖いちごちゃん、レインボー、青色1号が決勝初出場。しずるは9年ぶり5回目、ファイヤーサンダーは3年連続3回目、ロングコートダディは2年連続4回目、うるとらブギーズが4年ぶり4回目、や団が4年連続4回目となる。
同大会は2008年から毎年行われ、今年で18回目。プロアマ問わず、芸歴制限なく出場可能で、歴代キングはバッファロー吾郎、東京03、キングオブコメディ、ロバート、バイきんぐ、かもめんたる、シソンヌ、コロコロチキチキペッパーズ、ライス、かまいたち、ハナコ、どぶろっく、ジャルジャル、空気階段、ビスケットブラザーズ、サルゴリラ、ラブレターズが名を連ねている。
■しずる(池田一真、純)
――ファイナリストが決まった瞬間
【純】10組目で呼ばれたので、それがマジで生きた心地しなくて。呼ばれた時は、放心状態でしたね。そしたら、周りの芸人とか、山里さんが池田にツッコんでいたので、コイツもうボケているのかよって、そこで現実に戻った感じですね。(池田が)真顔をしていたっぽくて。ギュッと3秒ぐらい、しずるって呼ばれて放心状態だけどとりあえず立ったら、池田がツッコまれているのが聞こえて現実に戻るっていうか(笑)。余韻というか、本韻にも入っていない。そこから、この時間までずっと浸っている感じです。
【池田】浸っているコイツ、嫌いなんですよ(笑)。ムカつくんですよ(笑)。臭いこと言ってきそうだし(笑)。なんかわからないですけど、ひとまずしずるは確定だみたいなことを言われていたんですよ。それでずっと呼ばれなかった時に、しずるは確定だと言ってきた後輩たちの顔が浮かんだんです。だから、難しいですよね。SNSとか書き込んだ時に、貶す人も糾弾したいですけど、褒める人も糾弾したい(笑)。評価させないっていう。ただ笑わせて終わりっていうようにしたいんですけど。圧倒的な面白さで、全人類を押さえつけたいです(笑)。この回でいったということがうれしかったです。今年はマジでツイてます。今年取れなかったら、本当にヤバいです。とんでもない追い風が来ているんです。
【純】とんでもないタイミングだと思っているので、そういう時に結果を出すのが大事。僕らが憧れている人たちも、絶対運が悪い時もあったと思うんですけど、運がいい時にしっかり結果を出してきているので。
【池田】これで優勝できなかったら、本当にただのつまんないヤツ。
――この1年間こだわったところ
【池田】素直に、周りの芸人の意見を聞くことができるようになりました。昔は全部突っぱねていたんですけど、今回は、相席スタートの山添、佐久間一行さん、ラフ次元の空、ダイタク、オダウエダとか。吉本って劇場が多いので、ほかの事務所と比べたら圧倒的に有利なんですよ。そういう意味では、ほかの芸人たちのアドバイスを反映させて作ってきたという感じがある気がするので。
――刺激を受ける存在?
【純】ライス、サルゴリラです。2組がキングオブコント優勝していて、僕らがしてない。僕らがしたら、よりメトロンズに還元できる。ケツを叩かれている格好になるので、そこはデカいですね。メトロンズ、僕はめっちゃ意味あると思います。メトロンズって演劇で、もちろんお笑いもあるんですけど、アプローチがウケさせるための演技というより、そのキャラの再現を1ヶ月かけてやるので、自然とコントをやる時に、ほかのコンビがやっていないアプローチができているかもしれない。この間の方が2人で成立するからっていう考えは、メトロンズやる前はなかったので。
【池田】切磋琢磨というと、『ゴッドタン』出させてもらった時に、劇団ひとりさんとおぎやはぎさん交えたコントをやったんです。矢作さんが、あのコント面白かったよって言ってくれた時に、なんとなく吉本内とかよく会う先輩は言ってくれるので、認識してもらっているのがわかりやすい。でも、ひとりさん、小木さんにも言われて、もうねなんか「やった!」ってすごい思っちゃったんですよ。それが、オレの中で大きかったかもしれないですね。
【純】NSCの時から、池田とライスとかは、ひとりさん、おぎやはぎさんのDVDを貸し借りしたり。芸人始めた時の最初の青春というか。非吉本芸人に影響を受けてきた世代、グループだったので。ゴッドタンは不思議な感覚で出ていますね、いまだに。緊張していないフリとか、畏怖の念を消そうとしているのが、すごく恥ずかしかったです。
――キングオブコントという存在について
【純】追いかけてないって思い続けている。これだけじゃないし…みたいな。心の底から優勝したいですけど、そのためだけに18年やってきたら折れるので。佐久間一行さんとは「素振りだよね」みたいな話をしていて。そうしたら、タイミング・運・追い風がくるので。折れずに素振りをしてきた結果が、今回久々の決勝につながったんだと思います。
【池田】ライスが優勝した回の時に、ちょっと折れましたね。最後、同期対決みたいな。完全に負けた時、折れましたね。そのタイミングぐらいで、いろんな人が出るのやめていったんですよ。その時に、ちょっといいかみたいな。ほかもあるしって、うそぶいていたんですよ。でも、テレビとかで見ていた時に「あーすごいかっこいい!」って思って(笑)。だから、一応、出る形は取っていたんですけど。毎回「本気じゃないんで」っていう顔をしていたんですけど。今は素直になったんでしょうね。
【純】オレにも言ったことない。そんなこと。
【池田】村上には本音はしゃべらないので。申し訳ないですけど。今回も今まで通りやっているんですけど、本当に運がめちゃくちゃいいんですよ。今年取れなかったら、本当にヤバい。
【純】アプローチ変えてない。僕らもバカじゃないので、毎年こんな風が吹くわけないので。
【池田】本気で神が味方してくれている。「今、本気になれよ」って言ってくれているような。別に宗教とか入っていないけど(笑)。
【純】とにかく、主人公になりたいです。