寺西拓人を絶賛した河森正治監督 (C)ORICON NewS inc.
映画『迷宮のしおり』(2026年1月1日公開)の『第38回東京国際映画祭』上映前舞台あいさつイベントが28日、都内で行われ、本作の声優を務めたSUZUKA(23/新しい学校のリーダーズ)、原田泰造(55)、伊東蒼(20)、齋藤潤(18)、そして河森正治監督(65)が登壇。河森監督がこの日参加できなかったtimeleszの寺西拓人について語った。
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河森監督は、『マクロス』『アクエリオン』シリーズなどを手掛けたアニメ監督として知られているが、今作は完全オリジナル。「今回は本当に初めてお見せするので、どんなふうに受け取っていただけるか気になります」と率直な気持ちを告白。企画のはじまりは「いまから10年くらい前にスマホが割れていたり、よく忘れたりしてたんです。スマホって自分の分身みたいなものなので、“スマホが割れる”は“自分のどこかが割れている”んじゃないか、“スマホを置き忘れる”は“自分の一部を置き忘れている”んじゃないかと。ずっと気になっていた」と明かし、「オリジナルのアニメの映画を作る話になったときにそれがよみがえってきた」と振り返った。
そんな河森監督の期待作で声優として初出演を果たすのが、寺西。この日は残念ながら欠席だったが、「キャラクターと自分との共通点」を声優陣が語る場面で、かわりに河森監督が寺西と、寺西が演じる若き天才起業家・架神傑の共通点について語った。「ちょっとミステリアスな役なんですけれども、ミステリアスさと、とろけさせるような抱擁力を持ち合わせていて、そのミックスする具合とかがたまらない魅力でしたね」と絶賛した。
本作は、数々のヒットアニメを手掛け、最近は大阪・関西万博でテーマ事業プロデューサーを務めたことも話題となっている河森氏が、河森作品の特徴である「歌」「SF」に、誰もが共感できる「スマートフォン」あるあるを組み合わせ、エモーショナルな異世界青春脱出劇として描きだし、新たなフィールドへと挑む。
スマホの世界に迷い込んだ主人公・前澤栞を演じるのは、声優初挑戦となるSUZUKA。スマホの中の世界で出会うウサギのスタンプ・小森を、原田が熱演。栞の幼馴染である希星(きらり)を伊東が、クラスメイトで栞に想いを寄せる少年・山田を齋藤が演じる。また、スマホと人間の脳を直接つなぐ研究者であり、若き天才起業家・架神傑(かがみ すぐる)を寺西が演じ、声優として初出演を果たす。
本作は、第38回東京国際映画祭の東京国際映画祭アニメーション部門に公式出品されている。