鹿児島県中央部を占める霧島、伊佐、姶良、湧水の3市1町は、自然豊かな霧島山系が織りなす景勝地や温泉、肥薩線を中心とする近代化産業遺産群など優れた観光資源に恵まれています。鹿児島空港を有し、高速道や鉄道が縦横に走る交通の要所でもあります。
 魅力あふれる県央地域のおすすめスポットや一押しグルメを紹介します。



 霧島市は、鹿児島県本土のほぼ中央に位置し、海、山、川、田園、温泉など多彩で豊かな観光資源に恵まれた地域です。北部は国立公園である風光明媚な霧島山を有し、南部には広大な平野部が広がり、波静かな錦江湾に浮かぶ雄大な桜島を望むことができます。

 霧島神宮の社殿は1715(正徳5)年に当時の薩摩藩主・島津吉貴の寄進によって建てられました。2022(令和4)年2月9日に本殿等が県内の建造物で初めて国宝に指定されました。
 霧深く大きな寒暖差があり、年間を通じて冷涼な環境で育つ「霧島茶」は深い味わいで香り高く、安全安心な品質は全国有数の水準を誇っています。



 伊佐市は、鹿児島県北部に位置し、北に熊本県、東に宮崎県と県境を接しています。周囲を山に囲まれた盆地で、その地形から冬は氷点下になることもあり「鹿児島の北海道」とも評されます。

 平地の中央部を九州で2番目に長い川内川とその支流が流れ、豊富なできれいな水に支えられた田んぼでは稲作が盛んです。収穫されるお米は「伊佐米」のブランド名で知られています。
 春には多くの観光客でにぎわう桜の名所「忠元公園」、日本一の滝幅(210m)をほこる曽木の滝など、豊かな自然も楽しめます。
 日本最大の金産出量を誇る菱刈鉱山(金山)も有名です。



 姶良市は、美しい自然と歴史的な名所が数多く存在する魅力的なまちです。鹿児島県のほぼ中央に位置し、鹿児島の玄関口であるJR鹿児島中央駅(鹿児島市)、鹿児島空港(霧島市)に近く、九州自動車道へのアクセスも抜群です。

 霧島錦江湾国立公園内にある重富海岸は、大潮の干潮時には約700mに渡って干潟が現れ、桜島を望む雄大な景観を楽しめます。
 姶良を代表する和菓子と言えば、「加治木まんじゅう」。関ケ原の合戦で勇名をはせた戦国武将の島津義弘公がお茶請けにしたことが始まりとされ、生地に練り込まれた甘酒の風味とふわふわもっちり食感にたっぷりの餡を楽しむことができます。



 湧水町は、鹿児島県の中央北端に位置し,「人と自然が織りなす芸術のまち・豊かに伸びゆくうつくしいまち」を目標に掲げています。盆地のため寒暖差が大きく、季節によってさまざまな景色を楽しめます。伊佐、霧島、さつま、宮崎県えびのの4市町に隣接し、九州自動車道も通っており、鹿児島空港へのアクセスも便利です。

 霧島連山で最も古い火山である栗野岳がそびえ、中腹には栗野岳温泉が湧いています。九州最大級の噴気孔とされる「八幡大地獄」の蒸気熱を利用した「鶏の地獄蒸し」は、にわとり1羽をまるごと蒸した“存在感”がお土産として喜ばれています。現在はJR栗野駅内にある栗太郎館で購入できます。