Bean to Bar Chocolate kiitos(キイトス)

鹿児島発のチョコレートブランド。全国約90カ所で販売

2024/2/5 11:00
2月14日の「バレンタインデー」といえばチョコレート。濃厚な香りと口どけは、年齢や性別を問わず、多くの人に幸せをもたらしてくれる。

Bean to Bar Chocolate kiitos<small>(キイトス)</small>

板チョコレート「kiitos(キイトス)」


Lankaでは、カカオ豆から1枚のチョコレートができるまでを全て自社で行う「ビーン・トゥー・バー」で、板チョコレート「kiitos(キイトス)」を作る。原料はカカオ豆と鹿児島県産のきび砂糖のみ。世界7カ所からカカオ豆を取り寄せ、産地ごとのチョコレートを製造する。

Bean to Bar Chocolate kiitos<small>(キイトス)</small>

砕いたカカオの実からピンセットで不要な皮を取り除く



Bean to Bar Chocolate kiitos<small>(キイトス)</small>

細かく砕いたカカオ豆を機械で細かくひき、ペースト状にする


はちみつのように甘いトリニダード・トバゴ産、ベリー系の酸味があるベトナム産など、産地により違った個性が楽しめる。チョコレートは全国約90カ所で販売し、格式の高いホテルのバーでも提供される。

代表の大山真司さんは、ソーシャルワーカーだった経験を生かし、2011年に就労継続支援B型事業所としてLankaを開設。ハンディキャップのある利用者たちが作り手を担う。

Bean to Bar Chocolate kiitos<small>(キイトス)</small>

型に流し入れたチョコレートを、空気を抜きながら均一に広げる。冷やし固めた後、傷や欠けがないかをチェックする



Bean to Bar Chocolate kiitos<small>(キイトス)</small>

手作業でチョコレートを梱包する。「チョコレートを割らないように、集中力がいる」と利用者


チョコレート作りは徹底した温度・時間管理など、正確な作業が重要だ。利用者たちの個性であるこだわりや集中力が、品質の高いチョコレート作りに生かされるという。「彼らの仕事はかっこいい」と大山さん。「福祉としてでなく、品質を評価してほしい。鹿児島発のチョコレートブランドを知ってほしい」と力を込める。

Bean to Bar Chocolate kiitos<small>(キイトス)</small>

直売店に並ぶチョコレート。包装紙は利用者が描いたイラスト、形は桜島がモチーフ


「kiitos」はフィンランド語でありがとうの意味。「働く仲間にも、お客さんにもありがとう、の連鎖が生まれたら」と大山さん。これからも笑顔の輪を広げていく。

Bean to Bar Chocolate kiitos<small>(キイトス)</small>

2023年12月にオープンした直売店・Bean to Bar Chocolate kiitos



鹿屋市寿3-3137-1

営/11:00~17:00
休/水曜日

※情報は記事公開日現在のものです。

※料金など、店舗にてご確認ください。



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