「若き薩摩の群像」に追加 堀孝之、高見弥一の原型完成 鹿児島市

(2020/05/24 06:30)
中村晋也さんの手で完成した像の原型。右から堀孝之、高見弥一=鹿児島市常盤1丁目
 鹿児島市のJR鹿児島中央駅前広場に立つ薩摩藩英国使節団のモニュメント「若き薩摩の群像」に新たに加わる、藩外出身の堀孝之と高見弥一の像の原型が完成した。洋装で力強いまなざしが印象的な作品に仕上がった。

 制作を手がけた文化勲章受章者の彫刻家中村晋也さん(93)=同市=は23日、堀の子孫にあたる富原カンナさん(54)=同市=をアトリエに招き、原型を披露。中村さんは「『俺が日本を背負うんだ』という2人の強い意志を感じてほしい」と制作意図を語った。

 群像は1982(昭和57)年、市が50万都市達成記念で建立し、中村さんが制作した。派遣された使節団は19人だったが、群像は堀と高見をのぞく17体で設置。直後から市議会などで議論を呼んだ。市は「完成した一つの美術作品」との見解を示していたが、一帯で進む再開発に合わせ、本年度事業として像の追加を決め、中村さんに依頼した。

 今後は原型をもとに型を取ってブロンズ像を制作。2体の設置に伴い、群像は一部配置換えする。7月ごろから幕で覆われ、9月までに完成する予定。